市民公開講座 放影研保存試料の活用を考えるパート2

公益財団法人 放射線影響研究所

POSTER DESIGN

プロローグ

放射線影響研究所様より、一般市民向けの公開講座のポスター・チラシのご依頼を承りました。

作成するにあたり、お客様から是非デザイナーの意見も聞きたいとの要望があり、営業とデザイナーで直接話を伺いながらイメージを固めていきました。

これまでの公開講座の案内は、毎年、非常に堅い内容ゆえ、文字と地図しかない紙面で構成されており、味気ない印象でしたが、一般市民の、特に若い方たちにも放影研の研究内容や、放射線を研究する上で集めた研究材料がどのように使われているかも知ってほしいとのご要望がありました。

デザイナーの思い

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お客様のご要望にありました「一般市民の、特に若い方たちに」アピールできるように比較的明るく目をひく色を使用し、デザインの中に「保存試料」のイメージを絡めつつ、量の多い文字も読みやすくなるようまとめ、工夫しました。

エピソード

お客様のもとにお伺いした際に、弊社で過去に作成した公開講座ポスターを見本として持参したところ、そのうちのひとつに非常に興味を示され、「こんな感じがいいね!」とおっしゃいました。(その時の担当者様は日本語が堪能な外国人の方でした)

私としては、納品までの期間があまり無かったのもあり、そのお客様が興味を示したデザインに比較的近づけたほうがスムーズに行くのではと思い作成したのですが、担当営業に見せると「(他社様用に作成したデザインに)似すぎ」と言われ、揉めました。

仕方なく急遽2案目を作成し、営業は2案目のみを担当者様に提出しましたが、「イメージと違う」と難色を示したため、隠し持っていた最初の1案目を提出したところ、「これこれ!これですよ」と太鼓判を押して下さったというエピソードがありました。

お客様、営業、デザイナーの意見がそれぞれあり、どこに近づけていけば良いものが作れるのかという1つの課題に直面した案件だったと思います。

最終的に、お客様はとても満足してくださったご様子でした。その後、広島市内を走る市電用の吊り広告、加えて長崎県で行われる市民講座の吊り広告も同じデザインでご依頼いただき、こちらも弊社で作成させていただきました。

Ex.1
Ex.2
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