ORCID(オーキッド)とは

ORCID(オーキッド)とは世界中の研究者に対して固有の識別子を与えることを目指している国際的な非営利団体であり、ORCIDはOpen Researcher and Contributor Identifierの略語です。

ORCID(オーキッド)サイト⇒http://orcid.org/

ORCID(オーキッド)登録でできること

ORCID

ORCID サイト(http://orcid.org

ORCIDは無料で登録できます。ユーザ登録すると、研究者自らが固有の識別子(16桁のID)を取得することができ、個人のORCIDページに研究成果や、助成情報、さらには特許情報などの情報を登録・閲覧することができます。

 

ORCIDへ登録済みの研究者の情報は、
URLにhttp://orcid.org/0000-0000-0000-00000(0の箇所は研究者固有の識別子16桁のID)と入力すると閲覧することができます。

 

ORCID(オーキッド)の目的とメリット

ORCIDのような個人の研究者情報を登録するサービスが始まるまでは、同姓同名の研究者を判別するにはメールアドレスを調べることもありました。しかし、異動に伴いメールアドレスを変更する場合も多々あり、判別が難しい状況でした。ORCIDは名寄せ問題を解決するために、固有のIDで同姓同名の研究者を識別する仕組みを提供しました。

ORCIDは、登録された研究者の情報を確実に取得できるだけでなく、現在ではWeb of Science、PubMedなど様々な外部システムとの間で連携できるサービスを提供していることが大きなメリットであると考えられます(ORCID側がAPIを提供して外部システムと連携可能)。

このような外部システムとの連携は、例えば研究者に助成した団体がどのような研究結果に結びついたかなどを簡単に紐付けすることもできるため、助成⇔研究⇔成果の関係が明らかにできます。研究者だけでなく、助成する団体からも大変有益なサービスと考えられます。

 

ORCID(オーキッド)の登録者数

ORCIDによると研究者の個人登録ができるようになったのは2012年10月からですが、その1年後には82か国の研究・学術コミュニティから登録があり、その約3分の1がアジア、EU、米国の大学が占めていました。
大学以外では、研究機関、関連団体、出版社、レポジトリ機関がそれぞれ5分の1ずつ、それ以外がその他研究助成機関となっており、サービス開始から短い期間で広がりました。

また、2014年11月には日本語版ORCID.orgが開設されました。
2015年3月現在、ORCIDには1,200,000件以上の研究者IDが登録されています。

参考文献

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