ResearchGateとは

ResearchGateとは2008年ボストンでサービスを開始し現在ではドイツに本部がある、研究者のためのソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)です。
ResearchGateでは、研究者自らが論文やデータセットを登録・共有したり、他の研究論文について質問、または自分への質問について回答ができます。

※ResearchGateの登録や使用等に関する質問は、こちらから行えます。

 

自身の研究分野をResearchGateに登録すると、同分野の論文をすぐに検索・閲覧することができ、興味がある場合はその研究者をフォローできる仕組みも提供されています。
その他「共同研究者の募集」、「就職活動(主に研究職の募集・応募)」の利用や、「研究者データの詳細(プロフィールページの閲覧数、自身の論文の閲覧状況)」、「研究者の評判に関する指標(RG Score)」の閲覧もできます。

ResearchGate ®

ResearchGate ®

公式サイトによると、設立当初よりResearchGateは融資を募集し、さまざまな団体より融資を受けました。2013年6月にはビル・ゲイツも参加しています。

サービス開始して5年(2013年6月)で累計300万人が新規登録し、世界各国、様々な分野の研究者が利用しています。2013年だけで150万人の新規登録があり、2017年には類型1,200万人以上の登録を記録しました。また、DataCite(ドイツに本拠地を置く非営利組織。DOI登録機関のうちの1つ)と連携し、公刊・未公刊コンテンツにDOIを付与することができるようになりました。
ResearchGateは、研究者SNSとして非常に注目されています。

ResearchGateへの登録方法

ResearchGateで新規登録する際は名前だけでなく、所属やメールアドレスの入力が必要です。その入力された情報から登録者が研究者なのかを判断します。個人の研究者は、登録時に簡単な履歴などもResearchGateに伝える必要があります。

レタープレスからのポイント:論文のアップロードは許可がなくてもOK?

ResarchGateは、研究者にとっては自分の論文PDFを簡単にアップロード・公開できる便利なツールです。
また利用者からは「論文を無料で読める」という声もあります。
しかし、PDFの公開には
・この論文は最終版なのか?引用する際に問題はないか?
・論文発行元の学協会に許可が必要なのか?
など、注意が必要です。また発行元からも注意喚起することで適切な利用につながります。

当社は、学協会様によるルール作りや運用をお手伝いしています。お気軽にお声掛けください。

ResearchGateが提供している指標について

ResearchGateでは研究者の「影響力」や「評判」を測る指標について、以下の3種類を掲載しています。

h-index

ResearchGateでは、以下の2種類のh-indexが表示されます。 ※h-indexの説明はこちら

  1. 自己引用を含むh-index
  2. 自己引用を除いたh-index

閲覧者は上記の2種類の値を比較して、他の研究者から注目されているかを読み取ることができます。
ただし、本人がプロフィールに登録している文献に基づいて算出されるため、値の精度については注意が必要です。

RG Reach

RG Reachとは、ResearchGateで研究がよく見られているかを読み取る方法です。
新たな研究を追加した際に、何人の研究者に通知されるかを示します。
リーチの合計は、あなたとの直接の繋がりと、共著者やプロジェクト協働者を通してあなたの研究と繋がる人々の数を足して算出されます。
RG Reachが高いほど、ResarchGate上で研究が多く見られています。

RG Score

RG Score

RG Scoreはプロフィールページに掲載されます

RG Scoreとは、ResearchGateが採用している「研究者の評判を測る指標」のひとつであり、この指標は、公表している研究とResarchGateでの貢献に基づいて算出されます。

公式サイトによると「研究者とは他者の研究を評価することも大切であり、ゆえに、公表されているいないに関わらず、自身のすべての研究に対する評判を受け入れるべきである。」という考えに基づいています。この指標は「ResearchGateでのすべての研究活動を基にした研究の評判を測る指標(値)」としてプロフィールページに掲載されます。

RG Scoreはどのように計算されるか

RG ScoreはResearchGateに登録した後、研究者の情報が掲載されるプロフィールページに掲載されます。RG Scoreの値は以下の要素から算出されています。
1.貢献
ResearchGateでの「貢献」とは例えば「他の研究者の論文やデータセットについて質問すること」、「自分への質問について回答すること」、「プロフィールに論文などを登録すること」、「ネガティブな(失敗した)結果やデータセットなどを登録すること」等、ResearchGateでの活動のことです。このような活動がRG Scoreに加算されていきます。

2.相互作用
相互作用は、RG Scoreの基礎となっています。RG Scoreの算出にあたり、その研究者のフォロワーや質問者、回答者のRG Scoreが高いほど、その研究者自身のRG Scoreも高くなる仕組みになっています。

研究機関のRG Scoreとは

RG Scoreは個人の研究者の「評判」を測るひとつの指標としておりますが、研究機関等のRG Scoreも一覧で閲覧することが可能です。これはResearch Gateに登録している研究者のRG Scoreの数値を基にしており、ResearchGate上の機関サイト(例:ResearchGateの場合https://www.researchgate.net/institution/ResearchGate)で閲覧できます。

このサイトでは世界中の機関のRG Scoreも確認でき、日本国内やアジアの研究機関におけるRG Scoreも閲覧することが可能です。

他の研究者ソーシャル・ネットワーク・サービスとして「Academia.edu」というサービスもございます。

参考
リューションリンク:この用語に関連するサービス

く分かるレタープレスの学術関連用語集:

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