学術情報を発信するニュースレター J×J Supporters

「J×J supporters Newsletter」はレタープレス株式会社が発行する「学術情報」発信に関するNewsletterです。

J×J サポーターズ ニュースレター

[No.23]
(2019年10月31日発行)


International Society of Managing and Technical Editors(ISMTE)をご存じですか? - Academic Information -

毎号、学術情報発信に関するさまざまな情報を紹介しているこの 「Academic Information」のコーナー。この度はISMTE(International Society of Managing and Technical Editors:国際編集者会議)」をご紹介いたします。  

このニュースレターをお読みの皆さまには、日々編集事務業務で忙しくなさっている方も多いと思います。
その数々の業務のなかで、例えば「この業務は、他の学術雑誌ではどのようにしているのだろうか?」と思われたり、新たな試みに対して「どのようにすればよいのだろう?」と悩んだりされたことはありませんか?
ISMTEに参加することで、役立つヒントが得られるかもしれません。

ISMTEとは、主に学術関連(科学・医学・技術・専門書等)の編集実務者で形成される、国際的な編集者のコミュニティです。ISMTEの加入者は、2016年の時点で1,000名を超えました。加入者が扱う出版物の分野も科学、技術、医学、看護、健康関連、人文科学、ビジネス、金融、経済学、法律、犯罪学、社会科学分野等多岐にわたっています。

ISMTEに加入すると、編集実務者同士や関係者のネットワークの中で、メンバーから学ぶ機会を得られます。
例えば編集事務局の運用に関連する問題を、実務者同士でディスカッションし、解決策を共有できます。また編集実務に特化したニュースレターやオンラインでの資料等、有益な情報も提供されています。
ISMTEカンファレンスも年に1度開催され、世界中の編集スタッフが約200名集まり、編集業務のベストプラクティスを共有しています。

ISMTEのWEBサイトは有料コンテンツがほとんどですが、「編集オフィスを設置するにはどのような準備と手順が必要か?」など無料で閲覧可能なコンテンツもあります。参考になさってみてはいかがでしょうか。

 

(参考)
ISMTE Website,https://www.ismte.org/(参照日:2019.10.07)
Setting up an editorial. Version 3, approved September 17, 2019, by the ISMTE Professional Development Education & Standards Committee.,https://cdn.ymaws.com/www.ismte.org/resource/resmgr/docs/resources/setting_up_editorial_office.pdf(参照日:2019.10.07)

電子投稿から出版までを円滑に。ご相談ください!!

メールでのお問い合わせはこちら お気軽にお問い合わせください

03-5817-8617 (受付時間 9:00-18:00 [ 土・日・祝日除く ])

セミナー参加でのお役立ち情報- Supporter's Activity -

2019年6月21日(金)、J-STAGEセミナー「国際動向への対応:オープンアクセス(Plan S)」に参加してまいりました。

◆プログラム

・Adapting to a transformative future: Open Access and Plan S
・プランSが学術出版に与える影響について~欧州発論文の分析を中心に
・国内研究関連機関のオープンアクセス方針
・DOAJ・CCライセンスの概要
・DOAJ収載・CCライセンス設定に関する取組み(2例)

◆オープンアクセスの今までとこれから

2019年度のJ-STAGEセミナーは、「国際動向への対応」ということで、 オープンアクセスや出版倫理についてご講演いただきました。
まずは、オープンアクセスについての総括的なお話で、オープンアクセス(OA)がオープンサイエンスのなかでどのような位置にあるのか、有料・無料(フリーアクセス)との違い、OAの種類 (ゴールドOAやグリーンOAなど)、OAのメリットなどをあらためて整理されており、有意義な資料も公開されております。その後、国際的なOAの状況についてもご報告があり、日本の学協会のOA化の取り組みを考える上でも大変貴重なご講演でした。

◆DOAJ収載・CCライセンス設定に関する取組み

国際的なOAの状況と、国内研究関連機関のオープンアクセス方針についてのご講演ののち、国内学会の活動事例を2件ご紹介いただきました。
DOAJに収録されるためには、CCライセンス等でライセンス状況を明示しなければなりません。そのために、CCライセンスのうちどの組み合わせ(CC BY等)を採用するか協議し決定する必要も出てきます。
DOAJ収録については、学会様からは、DOAJ用の論文リストや書誌情報を、J-STAGEのXMLでは互換性がないので、あらためて作り直す必要がある点のご指摘などもございました。

他にも、CCライセンスやDOAJのことだけではなく、国際競争力のあるジャーナルのために編集委員会メンバーを再考したり(海外エディターを増やす等)、学会WEBサイトをリニューアルしたりといった事例もご紹介いただき、他の学協会様でも参考になる点がとても多かったと思います。

(参考)
J-STAGEセミナー当日配布資料https://www.jstage.jst.go.jp/static/pages/News/TAB4/PastIssues/-char/ja#190705(参照日:2019.10.07)
DOAJについては、本ニュースレターでも以前取り上げております。
ぜひご参考にご覧ください。

各種プラットフォームへの登載もご相談ください!!

メールでのお問い合わせはこちら お気軽にお問い合わせください

03-5817-8617 (受付時間 9:00-18:00 [ 土・日・祝日除く ])

相談解決事例 - Supporter's Skill -

今回のご相談 :『学会誌の在庫や発送、どのように管理していますか?』

今回のSupporter's Skillのテーマは、学会誌の在庫対応と封入発送業務についてです。

なぜ、今このテーマかと申しますと、昨年からの物流業者様の値上げと、郵便局の集荷業務の変更等により、お客様から在庫対応や封入発送に関するお問い合わせを多く頂くようになったことからです。
弊社では学協会様のサポーターとして、編集から発送まですべてを一つの窓口で対応させて頂くべく、印刷業務+αの業務範囲拡大を行ってまいりました。

学会誌の発送と一言で言っても、学協会様によって、発送方法や必要な資材、また封入方法もまちまちです。弊社では生産管理・配送課という部署に、専門の封入スタッフが10名ほどおりますので、学協会様ごとの細かなご要望に対応が可能です。
また多くの発送物を扱う弊社だからこそご提案できる発送価格もございますので、是非一度ご相談ください。

学会誌の制作から発送までワンストップで承ります!!

メールでのお問い合わせはこちら お気軽にお問い合わせください

03-5817-8617 (受付時間 9:00-18:00 [ 土・日・祝日除く ])

当社のSpecialist -Episode 8-

生産管理・配送課 主任 藤原 宏幸

弊社で制作した学会誌を、お客様および学会員様に確実且つ迅速にお届けするべく発送の手配を行う物流のスペシャリスト。
発送のための資材の保管、封入作業の段取り、配送業者とのやり取り等、配送に関わる業務を広範囲でカバー。時には自ら運転し納品にも伺います。

【インタビュー】

配送の手配で一番、気をつけていることは何ですか?
制作から印刷まで一貫して携わった商品を、お客様の手元にお届けする業務を行っておりますので周りとの連携、コミュニケーションをしっかりとり情報共有することを重要視しております。

また、封入方法についてお客様の要望も様々ですので、一つ一つの作業内容を確認し、ミスを出さない方法を模索しながら納期にお届けする事には、細心の注意を払っております。
お客様の要望にしっかりと応える事で信頼を構築し、お任せいただける業務の手助けができるようにと考えています。
また、直接納品する場合でも、その場の状況などを把握し「分かりやすさ・取りやすさ・動かしやすさ」、この3つのポイントを常に考えて納品しております。
もちろん荷物を移動したり、その場で配布したりされるわけですから、出来るだけ負担をかけない様に心がけております。
配送・納品は少しの心遣いで、未然に事故を防げるものだと思っております。 今後も受け手の立場に立ち、考え、最大限の努力をしていきたいと思います。

三代目JJS SISTERS - 編集後記 -

JJシスターズ

二代目より担当を引き継ぎました、三代目新米サポーターのKです。
一人前のサポーターになるべく、奮闘努力してまいります。全く違うキャラの新米サポーターズの化学反応にも乞うご期待!?
弊社WEBサイトもリニューアルいたしましたので、是非ご覧ください。(K)

三代目新米サポーターその2、Mです。2人体制になった分、さらに役立つ&充実した学術情報を、皆さまにお届けしてまいります。新コーナーも始まるかも......? 今後とも「J×J Supporters」をよろしくお願いいたします!(M)