レタープレスで行っている製本方法は主に針金で綴じる「中綴じ製本」と、学会誌やページ数の多い冊子にみられる糊を使用した「無線綴じ製本」です。どちらの製本方法も完成品前の最終工程として、この工程にミスがあるとすべての工程をやり直す必要がある重要な工程です。
このような製本工程を担っている社員へのインタビューをQ&A方式でご紹介します。
社員へのQ&A
- 業界歴と今の仕事を選んだ理由を教えてください。
- 印刷会社の製本暦としては27年になります。この業界を選んだ理由は、特に資格など必要がなかったのでやってみようと思ったからです。
ただ、製本の仕事について先輩などに教わって習いはじめてからは、奥が深いことを知り、技術を覚えるのにすごく苦労しています。もちろん現在もその技術を覚えることは進行形となっております。
- 「製本」の仕事内容を具体的に教えてください。
- 製本とは、印刷物などの用紙を断裁して丁合をとったり(ページ順に並べる事)、又は、折加工をして針金や接着剤などで互いに接合し、表紙などをつけて一つの冊子に形づくることを言います。
種類には、中綴じ・無線綴じなどがあります。私は主にこのような製本業務全般を行っております。
- 失敗談を教えてください。
- 製本の仕事に就いてから7~8年目の時に、中綴じ(針金で綴じている製本)の仕事で仕上げサイズを間違えて、大変高額の不良品を出してしまったことがありました。そのときにお客様はもちろんですが、会社、営業担当、各部署にはすごく迷惑をかけてしまい、それ以来は「不良品を絶対出さない」という気持ちを今も自分の中でずっと思っております。
- 仕事を通して感じる達成感や得ることのできたスキルアップについて教えてください。
- 仕事の大小に関係なく、任された仕事を最初から最後まで集中してやりとげたときに、1つの達成感があり、それを持続させる事により、スキルアップにもつながっていると思います。
- 仕事において心掛けていることを教えてください。
- 仕事を始める前に作業伝票をよく見て、作業内容を理解するようにしています。理解できないことは上司に聞き、「●●~だろう」と勝手な判断で作業を進めないことが大事だと思っております。
- レタープレスの社員として心掛けていることを教えてください。
- 会社の一員として働いている以上レタープレスという看板を背負っているという責任と自覚を持って働いています。またその姿勢を崩さずに「会社が自分に求めているもの」、「自分が会社に求めるもの」が重なっていけるような関係を築けたらと考えています。
- 休日はどのように過ごしていますか?また仕事が終わったらどのように過ごしていますか?
- 休日や、空いた時間は、家庭菜園などをして気分転換をしています。
いろいろな野菜を育てていますが、水のやりすぎや、肥料のやりすぎで野菜が枯れたり失敗ばかりで、試行錯誤の繰り返しです。
はじめは自分が野菜を育てていると思っていましたが、いつの間にか野菜に自分が育てられていると気付きました。癒しの空間でもあり、とても楽しいです!
- 好きな言葉は何ですか?
- 自分に試練が来たと思った時には「乗り越えられる力のある者だけに試練を与える」という言葉を思い出すようにしています。「お前なら絶対に乗り越えられるから挑戦してみろ!」と言われていると考えて、投げやりにならず、強気でその試練に立ち向かっていきます。
ある一日のスケジュール
8:00 | 早めの出社。本日の業務前準備 |
8:55 | ミーティング 一日の仕事の内容な注意点などを確認 |
9:00 | 断裁やサポート 印刷物の紙揃えや断裁、仕上げや断裁サポ―ト |
10:00 | 無線綴じ製本 ・無線綴じ1~3件の仕事 ・ページ数や本のサイズがまちまちなので効率良く作業! |
14:00 | 三方断裁 無線綴じをしたものを、三方断裁にて仕上げ。サイズがまちまちなので、効率よく機械の変更をして仕上げ。 |
16:00 | 折機 二つ折、三つ折、DM折などサイズや折り方に様々な種類があるため、機械の変更をスムーズにすることを考えながら作業!! |
17:30 | 退社 |