学術情報を発信するニュースレター J×J Supporters

「J×J supporters Newsletter」はレタープレス株式会社が発行する「学術情報」発信に関するNewsletterです。

[No.16]
(2017年12月31日発行)

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査読の方法:シングル・ブラインド、ダブル・ブラインド- Academic Information -

査読の方法|JJSニュースレター16以前、査読(peer review:ピアレビュー)方法のひとつである「オープンピアレビュー」についてご紹介しましたが、この度は、シングル・ブラインドとダブル・ブラインドについてご紹介いたします。

査読については基本的には、通常、著者に誰が自分の論文を審査しているか知らされることはなく審査が進んでいきます。このような、査読者情報を公表せずに査読をする一般的な査読方法はシングル・ブラインド法と呼ばれております。
さらに、著者情報も隠して査読する、つまり著者と査読者が、お互いに相手の名前を知らない状態で行われる査読方法を、ダブル・ブラインド法といいます。

この方法を採用する理由はさまざまですが、著者が非常に有名な方の場合など、査読結果に偏りが生じる可能性があるために行うと考えられています。
またダブル・ブラインド法では査読を行う場合、著者がわかるような引用文献をすべて隠すような場合もございます。

査読方法は一般的なシングル・ブラインド法だけでなく、ダブル・ブラインドやオープンピアレビューなどさまざまな方法がございます。
レタープレスではさまざまな査読方法に沿った資料準備やご連絡などの査読手配を受託しておりますので、お困りごとなどがございましたら、ご相談ください。

*査読
…論文の投稿があった際に、その内容について他の研究者、同分野の専門家による評価や検証をする審査のこと。
オープンピアレビューについてはこちら

投稿論文の査読手配もご相談ください!!03-5817-8617受付時間 9:00-18:00 [ 土日祝日除く ]

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セミナー参加でのお役立ち情報- Supporter's Activity -

第2回 SPARC Japan セミナー2017(オープンアクセス・サミット2017)「プレプリントとオープンアクセス」

2017年10月30日(月)第2回 SPARC Japan セミナー2017(オープンアクセス・サミット2017)「プレプリントとオープンアクセス」に参加してまいりました。
今回のSPARC Japanセミナーでは、「ゴールドOAか?グリーンOAか?」という主題から離れ、「プレプリントとオープンアクセス」がテーマでした。プレプリントについて、プレプリントサーバの運営の関わる方々や、研究者の方々からご講演いただきました。

プレプリントのメリットとしては、オープンアクセス、即時性、SNSによる注目、幅広いフィードバックなどが挙げられます。
実際に、プレプリントによってまだアクセプトされていないが共同研究のオファーが来たり、ある雑誌に有料掲載されている記事がプレプリント版で読むことができた、という例もご紹介いただきました。

全体討論のなかでは、「プレプリントがそれぞれの分野で受け入れられるにはどうしたらよいか?」、「物理の分野でプレプリントがうまくいったのはなぜか?」などといった質問も飛び交いました。

それぞれの分野で受け入れられるには、学会のトップの方がプレプリントを受け入れ積極的に活用していこうと推進することが大切なのでは、というご意見もありました。
また、高エネルギー物理などの分野では、研究スピードが速すぎて、査読を待っていられる状況ではなかった、ということも挙げられていました。

研究者の方々が、プレプリントで注意しなければならないのが、ジャーナルによってはプレプリントを認めていない、ということです。プレプリントで既に公開されている論文の投稿を認めるか否かは、出版社や組織による、というものでもなく、同じ組織のなかでも、Aというジャーナルはプレプリントを認めているが、Bというジャーナルは認めていない場合があります。
ウィキペディアには、それらをまとめた表も載っているようですが、方針は変更になる可能性もあるため、公式な情報を入手することが大切です。

プレプリントについては、ジャーナルによる方針の変更や、分野ごとの受け入れ状況の変化など、これからますます注目が集まるところでしょう。
今後も、オープンアクセスに関する情報をお届けできればと思います。

(参考)プレプリント…ジャーナルに掲載する予定の査読・出版前の最終原稿をインターネット上にアップロードしたもの。

OAや早期公開についてもご相談ください!!03-5817-8617受付時間 9:00-18:00 [ 土日祝日除く ]

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相談解決事例 - Supporter's Skill -

今回のご相談 :『予算確保の新しい視点~会員管理による会費徴収の適正化~』

どの学会様でも行われている会員様からの【会費徴収】業務があると思います。この業務は毎年・毎月のルーティン業務として、画一化・効率化されているかと思いますが、あえて弊社はその方法の見直しをご提案させて頂きます。

会費徴収は長年の作業方法や、前任のご担当者様からのお引継ぎなど、業務の流れがすでに出来上がっている場合が多く、また実際に支払いなどが絡む業務である為、中々フローを変更しにくい事項であるかと思います。
しかしこの業務は、年度の始まりと終わりの忙しい時期に発生すること、また月々の作業も新規入会・未納者への対応など、事務局様のご負担が多い業務です。これだけの作業量について、適正な業務・適正な徴収方法が実施されていますでしょうか。

会員管理システムによる会費徴収の効率化|JJSニュースレター16

弊社では、会員管理システムの運用により、会員様からの会費ご入金をバーコード読み取りで消込するなどデータベース管理を行い、確実な会費徴収業務と、システムによるご入金案内を行なっております。
また、毎月・毎年の会費徴収進捗の管理を行なう事により、未徴収分の削減と、ジャーナル等の発送停止措置等を効率的にご案内いたします。

経費節減と併せて、収入部分の適正化により、学協会様のお役に立てればと考えております。

会員管理業務もご相談ください!!03-5817-8617受付時間 9:00-18:00 [ 土日祝日除く ]

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当社のSpecialist Episode2

メディア&ソリューション事業部 プリプレス課 係長 小村 浩正

20年以上にわたって年間2,000頁以上を組版している学術論文DTPのスペシャリスト。
組版ソフトの特徴を熟知して、美しい組版(紙面レイアウト)を迅速にご提案いたします。

【インタビュー】

レタープレス株式会社のスペシャリスト2|JJSニュースレター16

美しい組版とは具体的にどのようなものでしょうか?
入稿されたテキストデータをそのまま組版ソフトに流し込む作業のみでは、論文ごとに体裁の差異が生じてしまい、全体を通してみた時に、統一感がない雑誌が出来上がってしまいます。

当社で組版を行う際は、体裁の統一をするうえで、正規表現を使用したテキスト整理や、スクリプト・マクロをフル活用することで雑誌全体の体裁を整えて組版していきます。
例えば、投稿規定に基づく文献記述様式の統一や、慣習的ルールに沿った表記法を統一し、情報提供の正確性や高度な学術的クオリティーを実現しております。

当社で学術雑誌の制作を承る場合は、まずその雑誌の過去の体裁を確認して改善ポイントを探し、事前にお客様にご満足いただける組版見本をご提案させていただきます。

DTPスペシャリストの組版に是非ご期待ください!!

新米 サポーターより - 編集後記 -

新人サポーター

編集後記を書いております12月現在、2017年も残りわずかとなってきました。2017年、皆様にとってどのような一年でしたか? 私はあっという間の一年でした。2017年ももう終わりか……と思っておりましたが、実はもうすぐ「平成」も終わり、新しい元号に変わるのですね。年が変わり、元号が変わり、いよいよ2020年代に突入し、私たちの身の回りでも様々なことが目まぐるしく変わっていくことでしょう。

年が変わっても、元号が変わっても、時代が変わっても、弊社は「学協会様のパートナー」としてお役に立てるよう、これからも活動を重ねてまいりたいと思います。2018年もどうぞよろしくお願いいたします。