学術情報を発信するニュースレター J×J Supporters

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[No.18]
J×J サポーターズ ニュースレター


プレプリントサーバとは?- Academic Information –

近年、研究成果をいち早く公開するため、学術雑誌へ論文投稿をする前の内容の公開が増加しています。
本日は、査読過程を経ずに論文を公開する、プレプリントサーバ (Pre-print server)についてご紹介してまいります。プレプリントサーバとは一般的に、査読を経ずに論文などの研究成果を公開するサーバのことを指します。また、査読をせずに一般公開するようなWEBサイト全般についても、プレプリントサーバと呼ぶ場合もあるようです。
プリプリントサーバについて
通常、学術雑誌では、著者が論文原稿を投稿し、出版者にて査読を行い、採択されたものを原著論文や各種報告として掲載しています。これまでも論文投稿から掲載までの時間を短縮するため、電子ジャーナル・早期公開など様々な工夫が行われてきましたが、査読期間を大幅に短縮することは困難でした。一方で、プレプリントサーバを利用した場合では、論文が完成した時点で、著者がいち早く論文を公開するサーバに原稿をアップロードするため、ほとんどタイムラグがありません。また公開後、その内容について情報交換をしながら、妥当性を検証・担保するような議論の場としても利用されています。プレプリントサーバは、科学分野の研究者を中心に広まりつつあります。最も有名なものとしては物理学、数学、計算機科学、計量生物学分野等を対象とした「arXiv(アーカイブ)」があり、2018年5月には、1か月間に1万2,000本を超えた公開があります。

(参考)
arXiv.org blog 2018年5月31日記事https://blogs.cornell.edu/arxiv/2018/05/31/arxiv-hits-12k-in-may/

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セミナー参加でのお役立ち情報- Supporter’s Activity –

「ORCID登録義務化による現状 – シリーズ学術出版を学ぶ(17)」

2018年4月17日UniBio Press様主催のセミナー「シリーズ学術出版を学ぶ(17)-ORCID登録義務化による現状-」に参加してまいりました。
2016年から論文投稿時にORCID登録を義務化された学会様にご講演いただきました。

【ORCID登録義務化の経緯と目的】

ORCID義務化に踏み切られた理由として、まずは「著者が誰であるのか?」を明らかにしたい、という思いがあったそうです。投稿者の中には、投稿時に所属等が不明な方や、メールアドレスが不審な方がいらっしゃるようです。投稿時に、そうした身元がよく分からない著者を判別するために、研究者固有のIDであるORCIDが役に立つのではないか、と考え実施に踏み切られました。
著者情報の確認以外にも、レビュアーや様々な学会活動の記録・業績として残せるようにしたい、という思いがあったといいます。

【義務化の結果】

ORCID登録義務化後、実際に著者情報はどれくらい明らかになったのでしょうか?
ORCIDでは、自身の教育履歴や職歴、研究助成や研究業績など、公開範囲を自分で設定することができます。投稿者のうち、それらの情報を一つも公開していない「No info」の方々も一定の割合で存在し、当初の目的であった「著者情報を知りたい」ということは、完全には実現できなかった部分もあります。
「No info」の場合、著者が公開範囲を限定しているのか、あるいは、投稿時に必要なので登録したが使い方がよく分からず
入力ができていないのか、わかりません。学会様でも、ORCIDのPublic APIの限界も感じていらっしゃるようです。

【学協会としてORCIDとどう向き合うか】

論文投稿時にORCID登録義務化、あるいは推奨とするにあたり、学協会あるいはジャーナルとしては、明確なビジョンがなくてはなりません。なぜ、ORCID登録義務化を進めるのか、その結果どのようなメリットが得られるのか、理事会での承認や、会員への説明と周知はどうするのか……。
さらには、ジャーナル投稿時のORCID登録義務化(推奨化)だけではなく、学協会としてORCIDのメンバー機関になるには、それなりのお金もかかりますし、メンバーAPIの活用についても十分に検討が必要になります。

今後も、レタープレスでは、ORCID活用に関して、有益な情報をお届けしたいと思います。

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相談解決事例 - Supporter’s Skill –

今回のご相談 :『論文や研究成果をより多くの人に知ってもらう「自費出版」』

レタープレスの自費出版学協会等で研究・発表される論文や研究成果を、より多くの人に知ってもらいたいという要望があります。レタープレスでは、そのような要望にお応えできるよう自費出版サポート事業を立ち上げました。

レタープレスの自費出版で重要視していることは「売れる本作り」です。出版物の企画(ターゲット読者に合わせた判型やコンテンツ、台割)はもちろん、著者の方がより執筆・編集しやすい「仕様書」の作成、販売価格ご提案などを行い、著者様・編集者様と一緒に、売れる本を作り上げていきます。

また、本を販売するための「ISBNコード」も弊社が取得し、ネット販売や書店店頭販売などに対応いたします。また、販売売上の一部を還元いたしますので、出版費用の軽減にもつながります。

「栄養学の観点から地元のグルメを紹介したい」「学術の観点から分析したMONOの良さを知ってもらいたい」「より深堀した郷土史を読んでもらいたい」「多くの人により健康的な生活をしてもらいたい」といったご要望にお応えできるようお手伝いさせて頂きますので、是非お問い合わせください。

研究成果の企画出版もご相談ください!!03-6261-2707受付時間 9:00-18:00 [ 土日祝日除く ]

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当社のSpecialist -Episode 4-

営業部 主任 鍵川 宏樹

【学術大会サポートのスペシャリスト】クロスメディアエキスパートという資格を活かし、ポスター・ちらし・WEB・アプリ・演題登録システム運用・抄録集・各種封入発送等、学術大会案件において広範囲の領域でサポートいたします。

【インタビュー】

クロスメディアエキスパートを取得した目的はなんですか?また、学術大会サポート業務においてどのように活かしていきますか?
ブランディングとは、「顧客の視点から発想し、ブランドに対する共感や信頼など顧客にとっての価値を高めていく手法」のことです。
レタープレスプロフェッショナル
これまではお客様の求める成果物(印刷物)を忠実に作成することを目的に業務に取り組んできました。しかし、時代とともにこの業界や業務に求められるものが変化していく中で、これからは「あらゆるメディアを活用した、お客様の課題解決のための提案」という観点から、その方法を身に着けるためにクロスメディアエキスパート認証試験に挑戦し、取得するに至りました。学術大会の案件では、例えば、大会WEBサイト構築を考慮したチラシやポスターのデザイン制作、抄録集の体裁を考慮した演題登録システムの構築・運用など、いくつかのメディアの関係性を理解した上で運用していく必要があります。このように、複数のメディアが相互にもたらす影響や相乗効果を考察する上で、この資格取得の過程で得た知識が役立っています。

これからも、この知識を学術大会サポート業務に存分に活かしていけるよう、努力してまいります。

新米 サポーターより - 編集後記 –

新人サポーター
社内でひそかに話題になっている「当社のSpecialist」コーナーの似顔絵ですが、今回はまた新しいテイストでの登場です。いかがでしょうか……?
地歴関連といえば、弊社から書籍を出版いたしました! 自費出版事業を立ち上げまして、その記念すべき第1号です。研究成果をこうして一般の方々向けに書籍にする方法や、プレプリントサーバを用いていち早く研究成果を公開する方法など、世間に公開あるいは還元する方法はさまざまなんだな、と思ったVol.18でした。